ここのところ、毒劇物関連の重点巡視のことで忙殺されていた。
どこでも一緒なのであろうが、薬品関係の管理体制が非常に綿密かつ厳しくなってきている。
特にわれわれの世代は、薬品管理のことなど一切無頓着な、言うなれば「試薬管理ゆとり世代」が残していった過去の負の遺産を日ごろから膨大に背負わされていて、そのとばっちりをこれでもかというほど受けているのである。
役に立ったことのある試薬がほぼ皆無。残された試薬は1000品目以上、毒劇物だけで100品目以上あり、毎年PRTR法の報告、有機溶剤の使用簿の作成、そして本年度から毎年毒劇物の検査、報告が義務付けられている(当然、有形無形でこれまでも毒劇物リストの報告等毎年のようにあったが、今年からより本格的になったという意味)。
実際、これまでの使用簿の整理、確認、Web試薬管理システムへの移行などのために実質数週間研究がストップしている。
。。。。
これってどうよ。
実際に使っている毒劇物なんて、水酸化ナトリウムと塩酸ぐらいな、私のクリーンなテーマからすれば、完全なボランティア(しかし、厳密な義務)。環境に負荷を与えない研究を地で行っているのに。その主義主張を覆す作業。。。
と、同じ境遇の同僚と自棄酒を飲む機会が増えてきた。
昨日、日付が変わるまで準備をし、今日、重点巡視が終了。
10分程度の巡視であったが、全神経をすり減らし、終わったらどっと気が抜け、昨日深夜より崩れ気味だった体調が本格的に悪化。いつもより5時間近く早い夕方に帰宅。病院。。。。。というあり難くないおまけつき。
。。。。。
まあ、いつかどこかで報われることもあるでしょう。
薬品に関する知識だけは無駄についたし。
と、むなしく自分を慰めて、痛いのどをあめちゃんでいたわる管理人である。
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